カイロプラクティックのケアにおいて一番重要なのは、どこに原因があるのかを突き止めることです。

 

例えば、道を歩いていて靴の中に小さな石が入ってしまうことがあります。歩いていると足の裏にちくちく当たって痛いし、なによりも相当不愉快です。そこで、足の裏が痛いからといって痛み止めを注射して痛みを止めて歩き続ける人はいないと思います。靴を脱いでそこから小石を取り出してまた歩く人がほとんどでしょう。

 

何を当たり前のことを言ってるんだと思われますよね

 

ではこの”小石がちくちく当たって痛い状態”を肩こり、腰痛、頭痛などと置き換えてみてください。筋弛緩剤を注射したり神経ブロック注射をしたり痛み止めを飲んだりすることは果たして原因を取り除いていることになるでしょうか?

 

なぜ体調が悪いのか、その原因は何なのかを考え、分析し、試行錯誤のうえに原因を取り除くことにより、長期的な回復や予防につながるのです。

 

体が不調をきたす原因は無数にあります。カイロプラクティックの創始者であるD.D. Palmerはその原因が大きく分けて3つあるのではないかと考えました。それはAuto-suggestion (精神的な問題)、Toxin (毒又は化学物質)、そしてTrauma (外傷)です。私の個人的な見解ではやはりカイロプラクティックが得意としているのはこのTraumaの部分ではないかと思います。

 

カイロプラクティックの考えに基づくTraumaにはMacro Trauma(可視的外傷)Micro Trauma(ごく小さい不可視的外傷)の2種類があります。可視的外傷とは目に見える怪我で骨折、ねんざ、脱臼などを指します。可視的外傷はご存知のとおり、一瞬の間か極めて短期間に起こります。不可視的外傷とは悪い姿勢による骨格の不整列や異常な運動パターンによって左右の筋肉バランスの異常など日常生活に関係していて、進行のスピードは遅く、長期的に起こります。

 

姿勢が崩れれば前後左右の筋肉のバランスが崩れ、筋肉のバランスが崩れればどちらか一方の筋肉は緊張しもう片方は弛緩し、常に緊張している方は疲れやすくなります。

 

カイロプラクティックのケアによって痛みが軽減したり体が軽くなったり疲れにくくなったりするのはアジャストメント(矯正)によって体のバランスを整えることにより体にかかっているストレスが軽減されるからです。

 

効果が出るまで時間がかかる場合もありますが、より安全で自然なカイロプラクティックを選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか?