「免疫」とは体に備わっている細菌やウイルスなどから体の内部環境を守るシステムのことです。この免疫は自律神経と密接な関係があり、特に交感神経が免疫をコントロールしているということが分かっています。
自律神経は交感神経と副交感神経に分ける事ができます。交感神経は通称「闘争と逃走」の神経と呼ばれており、瞳孔を広げ、血圧を上げ、気管支を広げ、心拍数を上げ、筋肉への血流を増やし、消化と吸収を抑えるなどの効果があります。これに対し副交感神経は瞳孔を収縮させ、血圧を下げ、心拍数を下げ、気管支を収縮させ、内蔵への血流を増やし、消化と吸収を促進します。正常な状態では、1日の中で交感神経の働きと副交感神経の働きが調和のとれた状態にあります。ですので日中は主に交感神経が優位になっており、休んだり眠っているときは副交感神経が優位の状態になっています。
興奮しているとなかなか寝付けなかったりするのは、眠るときに優位であるはずの副交感神経を差し置いて、交感神経が頑張っているからです。
交感神経が優位の時は、免疫の機能が下がります。興奮状態が続いたり長期間にわたって強いストレスを受けている場合は交感神経が優位の状態が長くなりますので、その結果として免疫機能が低下します。免疫が低下すると病気にかかりやすくなってしまいます。
背骨の胸椎1番から腰椎2番までの部位から出る神経は交感神経に深い関わりがあるため、その部位に不整列があると交感神経の働きに影響を与え、結果的に免疫が低下してしまうことがあります。
カイロプラクティックの施術を行う事により、背骨を整え、神経の働きを正常化させることによって間接的に免疫にも影響を与える事ができます。これがカイロプラクティックと免疫の関係性です。
日常生活において、いっさいのストレスを消し去る事は不可能です。しかし、ストレスと上手くつき合ってゆく体を作るお手伝いをする事は出来ます。
風邪をひきやすい、すぐ体調を崩してしまう、なかなか寝付けないなど、もしかしたらカイロプラクティックが救世主となるかもしれません。