体の中の情報を沢山教えてくれる体重計が増えました。体重はもちろんのこと、体脂肪、筋肉量、体内年齢、BMIなど、沢山の指標があります。
皆さんはBMIとは何かご存知ですか?
BMIとはベルギーのアドルフ・ケトレーさんが、適正体重の目安をもとめるために提案したものです。
日本肥満学会によれば、病気になりにくい指数を22、肥満は25以上、低体重を18.5としています。
18.5未満 低体重(痩せ型)
18.5~25未満 普通体重
25~30未満 肥満(1度)
30~35未満 肥満(2度)
35~40未満 肥満(3度)
40以上 肥満(4度)
BMIを求める式はとても簡単で、体重を身長(メートル)の2乗で割るだけです。
例:
体重60キロ、身長1.7メートルの場合、60/(1.7x1.7)でBMIは20.76となります。
ですが、肥満度の指標として用いられているBMIですが、実はかなりあいまいです。
身長と体重”だけ”がBMIに関連しているからです。
・普段から運動して筋肉量も多く、体の引き締まった体重60キロの人
と
・普段から全く運動をせず、階段を上るだけで息が切れる体重60キロの人
が同じ身長だった場合、BMIは同じになりますが、病気になるリスクは全然違います。
このように、BMIはあいまいで、肥満の指標としての精度はかなり低いことがわかります。
アメリカでもBMIが広く使われていますが、最近の統計ではますますBMIが怪しいことがわかってきました。
5400万人の「やや肥満」「肥満」とされる人たちがすこぶる健康で、2100万人の「普通」の人たちが病気を抱えているという結果が出たからです。
とにかくBMIに一喜一憂することなく、体脂肪や筋肉量などにもっと目を向けたいものです。