今日は私の大好きなフルーツベスト3に入るパイナップルの話です。
いまやスーパーなどでも生のパイナップルが簡単に手に入るようになりました。日本における物の流通ネットワークには脱帽するばかりです。甘くてすっぱくて美味しいだけではなく、パイナップルは中央アメリカや南アメリカでは古くから消化薬や抗炎症薬として食べられていました。
パイナップルの栄養
パイナップルには炭水化物、ナトリウム、食物繊維、タンパク質、ビタミンC、ビタミンA、カルシウム、鉄、ビタミンB群、マグネシウム、マンガン、カリウム、ポリフェノール、カロチンなど必須栄養素が沢山含まれています。脂質とコレステロールはゼロです。特筆すべきはブロメラインというタンパク質分解酵素で、これはいまのところパイナップルからしか見つかっていません。ブロメラインには関節痛や炎症を和らげる効果、悪性腫瘍の成長を妨げる効果、手術後の傷の修復を早める効果などがあります。
パイナップルに限らず生のままでフルーツを食べることは健康を維持する上で非常に大切です。パイナップルに含まれる栄養素をみてみると実にいろんなメリットがあります。
ベータカロチン:ぜんそく
カリウム:高血圧
ビタミンC:美肌、風邪予防、がん
食物繊維:糖尿病予防、便秘、消化促進
ポリフェノール:目、不妊
パイナップルは生で食べて!
どうせ食べるなら生の調理されていないパイナップルを食べましょう。パイナップルの酵素であるブロメラインは60℃以上で加熱すると不活化(化学的構造が変わってしまい、酵素として機能しなくなる事)しますので、高温で加熱することに栄養学的なメリットはありません。
次のような方は特に食べ過ぎ注意
※心臓病の方が飲む薬、ベータブロッカーは血中のカリウムを上昇させる働きがありますので、パイナップルのようなカリウムの多い食品を食べるときには注意が必要です。また、腎臓の働きが弱っている人もカリウムの摂り過ぎは危険ですので注意して下さい。
健康な人はどんどんパイナップルを食べましょう。