人間はどうして2本の足で立つことができるのか、不思議に思った事はありませんか?

うちの犬(ボストンテリア:侘助:もうすぐ6歳)がなんとか後ろ足で立つことはありますが、1分も持たず前足をついてしまいます。

2足歩行の動物、すなわちヒトと4足歩行の動物とでは発達している筋肉が違うためにその違いが生まれています。しかしながら、筋肉だけが2足歩行を可能にしているわけではありません。筋肉の伸び縮み具合を調節しているのは神経系の働きによるものです。

普通、立っているときは足の裏が地面についていますよね?ずうーーーーーっと立っていると体が揺れたり足の裏のいろんなところに体重がかかりますが、まずコケたりはしません。それは足の裏からの信号が脳に届いて、脳から体の各部の筋肉の緊張具合をこと細かく指示しているからなのです。

足の裏には100000から200000の神経細胞があるといわれています。つまり、足の裏にびっしりと敷き詰められたセンサーが地面と足の関係を常に監視しているわけなんですね。神経が情報を伝える速さはどんなに遅くても秒速1メートルです。全く意識もしなければ考えもしないのにずぅーーーーーーっと立っていられるのは実はスゴいことなんですね。

私たちはふだん靴下をはきます。靴下をはいたら今度は靴をはきます。この時点で足が地面からえられる感覚はかなり制限されてしまいます。このことが転倒やねんざを起こしやすくしているのではないかという説が出てきました。

それともうひとつ、底の厚い靴や足をサポートしすぎる靴を履き続けていると、本来であれば足をサポートしているはずの筋肉、じん帯、腱などが靴に甘えてサボってしまい、結果的に足が弱くなってしまうということも分かってきました。

そこで私が提案したいのが”はだしで歩くこと”です。私は底が3ミリでクッションの何も無い靴を愛用しています。最初はかなり違和感があったのですが、慣れてくると地面を踏みしめている感覚がとても心地よくなってきます。そしてふくらはぎ、すねの前、足首、足の裏のバランスがとてもよくなりました。人間の足は底の厚い靴の補助が無くても普通に歩けるようにできています。現代の日本に生きる人は歩き方を忘れてしまっているのです。

靴を脱ぎ、靴下を脱ぎ、せめて家の中では”はだし”で歩くようにしてみてください。慣れてきたら、外でも底の薄い靴をはいて歩いてみてください。きっと足の筋肉が強化され、ねんざや足のむくみにも効果があります。

ちなみに私の愛用しているのはVivobarefootというメーカーの靴です。興味のある方は一度チェックしてみてください。