睡眠についての興味深いクイズを見つけたので紹介します。

 

このクイズはニューヨークタイムズのオンライン版で紹介されています。↓
The Well Sleep Quiz (http://well.blogs.nytimes.com/2012/08/20/the-well-sleep-quiz/)

 

“Dreamland: Adventures in the Strange Science of Sleep,” (ドリームランド:奇妙な睡眠の科学への冒険)の著者、David K. Randallさんの著書からの抜粋です。

 

①夜勤をしている人にはある一定の健康リスクがある。しかし、次のうち夜勤をしている人の方がかかるリスクの低いものはどれ?

・うつ病
・糖尿病
・パーキンソン病
・大腸ガン

 

②1996年にミネソタ州の学校で授業の開始時間を1時間遅らせた。それから1年が経過して様々な変化があったが、次のうち効果のなかったものはどれ?

・ケンカが少なくなった
・部活の朝連に参加する生徒が増えた
・退学する生徒が減った
・全国統一学力テストのスコアが上がった

 

③睡眠時無呼吸症候群は寝ている時に呼吸が止まったりする病気である。次のうち睡眠時無呼吸症候群になる動物の組み合わせはどれ?

・人間のみ
・人間と犬
・人間とチンパンジー
・人間とチンパンジーと馬
・鼻のある動物は全部

 

④パジャマを着て寝る人の最適な室温は16〜19℃である。では、裸で寝る人の最適な室温は次のうちどれ?

・パジャマの人と同じ16〜19℃
・21〜24℃
・30〜32℃
・35〜38℃

 

⑤AmbienやLunestaという一般的な睡眠薬を飲んだとき、平均的に伸びる睡眠時間は次のうちどれ?

・11分
・33分
・62分
・93分

 

⑥2010年の研究によると、良好な夫婦関係を維持するために最も重要なことは次のうちどれ?

・どれだけ妻が熟睡できているか
・一緒のベッドで眠ること
・どれだけ夫が熟睡できているか
・どれだけ近くで眠っているか

 

答えは↓にスクロールして下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

①夜勤をしている人にはある一定の健康リスクがある。しかし、次のうち夜勤をしている人の方がかかるリスクの低いものはどれ?

・うつ病
・糖尿病
パーキンソン病

2006年の研究によると、パーキンソン病発症リスクを上げるものの一つとして過剰な睡眠が挙げられます。夜勤の人の方が平均睡眠時間が少ないため、パーキンソン病の発症リスクが低いと言われています。
・大腸ガン

 

②1996年にミネソタ州の学校で授業の開始時間を1時間遅らせた。それから1年が経過して様々な変化があったが、次のうち効果のなかったものはどれ?

・ケンカが少なくなった
部活の朝連に参加する生徒が増えた

子供の概日リズムは大人に比べて約3時間遅い。生理学的にみても、10代の若者は遅く寝て遅く起きる。子供たちの親へのアンケート結果を見ると、学校が始まるのが遅くなった分1時間余計に寝るようになっただけという意見が多かった。 
・退学する生徒が減った
・全国統一学力テストのスコアが上がった

 

③睡眠時無呼吸症候群は寝ている時に呼吸が止まったりする病気である。次のうち睡眠時無呼吸症候群になる動物の組み合わせはどれ?

・人間のみ
人間と犬

ブルドッグやパグなど鼻の短い犬種には睡眠時無呼吸症候群が確認されている。
・人間とチンパンジー
・人間とチンパンジーと馬
・鼻のある動物は全部

 

④パジャマを着て寝る人の最適な室温は16〜19℃である。では、裸で寝る人の最適な室温は次のうちどれ?

・パジャマの人と同じ16〜19℃
・21〜24℃
30〜32℃

夜10時を過ぎると中心部の体温は自然に低下する。体温が下がる時には主に腕と脚から熱を放出する。(脚と手を布団から出して寝る人がいるのはこのためだと考えられている。また、眠る前に冷たいシャワーを浴びた方が寝つきがいいとされている。)裸で寝る場合はパジャマを着る人に比べてかなり高い温度が適温となる。
・35〜38℃

 

⑤AmbienやLunestaという一般的な睡眠薬を飲んだとき、平均的に伸びる睡眠時間は次のうちどれ?

11分

研究者の間では、一般的な睡眠薬はプラセボ効果(偽薬効果とも呼ばれており、本来は薬効として効く成分のない薬(偽薬)を投与したにもかかわらず、病気が快方に向かったり治癒することを意味する。 だがそのメカニズムは完全には解明されていない。)によるものが大きいとされている。また、睡眠薬には健忘を誘発する効果があるため、夜中に何回か目覚めていても覚えていない。そのことがよく眠れたと錯覚させることも考えられる。
・33分
・62分
・93分

 

⑥2010年の研究によると、良好な夫婦関係を維持するために最も重要なことは次のうちどれ?

どれだけ妻が熟睡できているか

女性は男性に比べて、睡眠の質が悪いと夫婦関係に不満を抱きやすいことが分かった。女性にとっては仕事によるストレスよりも睡眠の質の方が重要視される傾向にある。
・一緒のベッドで眠ること
・どれだけ夫が熟睡できているか
・どれだけ近くで眠っているか

 

 

個人的には睡眠薬の効果の低さと女性の睡眠の質の重要性に驚きました。睡眠という分野はまだまだ研究が進んでおらず、これからも色々な発見があると思います。今後の研究にも大いに期待したいですね。