自律神経について書きます。

 

自律神経とは、自分が意識していなくても勝手に体の働きを調整する神経です。

 

自律神経は交感神経副交感神経に分けることができます。

 

1日の間に交感神経と副交感神経はそれぞれどちらかが優位になりながら私たちの体の働きを調節しています。

 

この仕組みはまだ人間が原始人の時代に形成されたのではないかといわれています。

 

人類は昔狩りをしていました。獲物を見つけた時、生きていくためになんとか捕まえなければいけません。さぁ!今から獲物を追いかけるぞ!という時、交感神経が優位になります。交感神経の働きとは

瞳孔が開く → 獲物を見逃さない!

気管が広がる → 呼吸がしやすくなる!

心拍数が上がる → 身体中に栄養(血)を送る!

呼吸が速くなる → たくさん酸素を取り込む!

血圧が上がる → 血をどんどん送る!

内臓の働きが低下 → 消化なんかしている場合じゃない!

です。

 

無事、獲物を捕らえて洞穴に帰ります。あとは戦利品をゆっくり味わって、そして明日に備えて寝るだけです。この時は副交感神経が優位になります。副交感神経の働きは

瞳孔は小さくなる → あとは目をつぶって寝るだけ。

気管が狭くなる → ゆっくり呼吸をすればいい。

心拍数が下がる → 今は走る必要はない。

呼吸が遅くなる → 走ってないので酸素は足りてます。

血圧が下がる → 心臓も頑張ってないので血圧も控えめ

内臓の動きが活発に → いまからどんどん消化します!

です。

 

現代では獲物を追いかける必要はありませんし、危険な動物に追いかけられることもまずありません。でも、自分が緊張している時、これから気合をいれる時などストレスのかかった時に交感神経が優位の状態になっています。

 

日中ずっと緊張していて、帰ってきてもなんだか眠れない。不眠のうえに少し便秘気味。こんな経験のある方はたくさんいると思います。

 

これは自律神経がうまく機能していないからです。

 

実は背骨と自律神経の働きには密接な関係があります。

 

下の図は左が交感神経、右が副交感神経です。

 

交感神経は主に背中から、副交感神経は主に後頭部と臀部の脊髄から出ています。脊髄から出た神経は背骨の隙間を通って各臓器に行きます。このとき、背骨になんらかの異常があれば脊髄からの信号を邪魔します。信号が邪魔されると脳からの命令がちゃんと伝わらないので体の各部位の働きがおかしくなります。

http://www.merckmanuals.com/home/brain,-spinal-cord,-and-nerve-disorders/autonomic-nervous-system-disorders/overview-of-the-autonomic-nervous-systemより抜粋

 

カイロプラクティックで背骨の矯正を行うと呼吸が楽になったり、よく眠れたり、便秘が緩和されたり、胃の痛みが緩和されたりするのは、自律神経がちゃんと働くようにし、それによって体の働きが正常に戻るように手助けをするからです。

 

肩こりや腰痛に加えて、なんだか体がぎこちないと感じた方には、カイロプラクティックがおすすめです。