<こけ方編>

こけても何ともない人とひどい目に合う人がいます。そうなるのは、こけ方を知っている人そそうでない人の差なんです。そうです、”正しいこけ方”というのがあります。

転倒は深刻な問題です。厚生労働省の(2015年人口動態統計)によると、家の中で転倒し、それが原因で死亡した人数は7992人と報告されています。毎日21.8人が転倒で亡くなっています。家の中ですよ?

交通事故の死亡者5646人と比較しても圧倒的にその数が多いことが分かります。ちなみに転倒による死亡者数が交通事故を抜いたのは2010年で、それ以来増加傾向にあります。(アメリカでは救急に搬送される人の3分の1が転倒によるものです。)

交通事故にあわない方法を知るように、家での転倒事故の防ぎ方も知っておいた方がいいのです。高齢者に多い転倒事故ですが、若い人も油断できません。

注意事項①:頭を守ること

こける時には漫画みたいにまっすぐにバターン!とこけないように頭を守ってください。顔面、後頭部、どちらも強打するとひどいことになります。ひどいむち打ちや脊椎の損傷もあり得ます。

注意事項②:手を伸ばしたままこけないこと

手を伸ばしたままこけると、地面についたときにその力が1点に集中して、手首の骨折のリスクが高まります。膝からまっすぐ落ちても膝の骨折などにつながることがあります。

こけそうになったら

①肘を曲げる
②膝を曲げる
③柔らかい部位から落ちるようにする(太もも、お尻、肩の横の部分)骨の部分は避けること!

スタントマンや軍隊の人や格闘家に聞くと、こけそうになった時はできるだけ抵抗せずに柔らかい部位から落ち、さらには転がるようにすることで力を逃して、安全に転倒することができると言います。

④リラックスする(変に力を入れないという意味)

以上がこけるときのコツです。次回はこけないためにはどうするか?<転倒の予防編>を紹介します。