ランニングが体に良いっていうのは誰もが知ってます。

最近、ランニングは膝にも良いっていう研究もありました。(過去ブログ:ランニングは膝にいいかも!を参照)

ランニングが体に良い理由は大きく分けて3つあります。

①筋肉が鍛えられる

走る時には足の筋肉が鍛えられて、足が強くなります。そうすると階段がすいすい上れたり、転倒しにくくなったり、スキップも楽勝です。また、ランニングの際には足を動かす時に姿勢を保つために腹筋や背筋も使います。肘も前後に振りますので腕も使います。つまり全身運動ってわけですね。

②血流がアップする

『足は第2の心臓』という言葉を聞いたことがあると思いますが、それは足がポンプの役目をして血流を促進させているからなんです。心臓がおもいっきり頑張って血を送り出しても体全身をかけめぐらせるには筋肉が動いて血管を押してやることが不可欠なんです。

③ストレスを発散する。

運動すると頭がスッキリする、あれです。ランニングは有酸素運動です。有酸素運動を継続すると気持ちよくなる物質であるエンドルフィン、ドーパミン、セロトニンなどが分泌され、文字どおり気持ちよくなります。また、コルチゾールと呼ばれるストレスホルモンの分解も促進されます。

本題の後ろ向き走りにはいいところが沢山。

・30%余分にエネルギーを消費(1)。
・後ろ向き歩きであってもやはり余計にカロリーを消費(2)。
・ベテランのランナーが後ろ走りをトレーニングに取り入れたところ2.5%パフォーマンスが向上した(3)。
・膝への負担が軽い(4)。

リスクもあります。

・個人の運動能力に左右されるので、転倒や怪我のリスクがある(5)。

というわけで、まとめると、運動効果はあるけど、危ないかも知れないので気をつけて行って下さい。ということですね。

参考文献:

1)Running backwards: soft landing-hard takeoff, a less efficient rebound.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20719774

2)Effect of Forward and Backward Locomotion Training on Anaerobic Performance and Anthropometrical Composition
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4273047/

3)The Effects of Backwards Running Training on Forward Running Economy in Trained Males.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26332781

4)Patellofemoral joint compression forces in backward and forward running.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22503882

5)Quantifying coordination and coordination variability in backward versus forward running: Implications for control of motion.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26021460